大して話じゃないですが、無駄な手数料が取られないために、取引所で指値注文を使おうねということです。
手数料無料! という広告・フレーズを見て無意識的に「お得だ!」って思っていませんか?
確かに国内の仮想通貨のサービスは取引手数料を取らなかったりしますが、こちらが気づきにくいの方法で通常の手数料より遥かに多くお金を取ってくることがあります。
中身の話に興味ない方のために、ざっくり結論からいうと仮想通貨 取引所 は使ってはいいですが、仮想通貨 販売所 は使ってはいけないです。
ではなぜそうなるでしょうか?ここでは某国内のサービスを例にして解説します。
まずはこちらは販売所で提示された値段です。
では、仮に0.1BTCを買ってすぐ売ったらどうなるでしょう、0.1 * (6208459-5905608) = 30285円の損失となります。
次は取引所で提示された値段を見てみましょう。
一番安く売ってくれるオーダーは6058799円でサイズは0.269BTCです。
そして一番高く買ってくれるオーダーは6056332円です。
同じ0.1BTCを買ってすぐ売る場合どうなるかを計算しよう、
0.1BTCを買うので、サイズが0.269のオーダーが食われて0.169が残り、
こちらが605879.9円で0.1BTCを獲得する。
では、0.1BTCを売る場合はどうなるでしょう?
一番高く買ってくれる6056322円のオーダーはサイズが0.0420しかなくて、こちらの0.1のオーダーをかばいきれない、0.0420だけが6056322円で約定されます。
残りは残りの0.058BTCは6055000円で0.002BTC約定され、6053986円で0.056BTC約定されます。
したがって、0.1BTCの売却価格は(0.0420 * 6056322 + 6055000 * 0.002 + 6053986 * 0.056) = 605498.7円となります。
そして取引手数料を0.05% * 2(売買往復のため) * 6061400 * 0.1(計算を簡単化にするために中央値を用いる) = 606円しかならないです。
したがって0.1BTCを買ってすぐ売る場合は
605879.9 - 605498.7 + 606 = 987円の損失になります。
それでおわかり頂けたのでしょうか?
販売所で仮想通貨を買う場合は「取引手数料」がかからないにも関わらず高くつきます。
その提示された一番高い買ってくれる値段と一番安く売ってくれる値段はスプレッドと呼ばれ、提するのは仮想通貨サービスを提供する側なので。事実上手数料となります。
最後繰り返しになりますが、仮想通貨の積立などはぜひ販売所ではなくて、取引所で買ったほうがお得です。ただし、市場が荒れるときに、取引所のスプレッドも広がるので、そこを確認したうえで売買の値段を限定する指値注文を使えばいいでしょう。