南海トラフ地震のリスクがこれだけ指摘されているのに、東京一極集中はまったく変わらない。都心の不動産価格は上がり続け、企業も人も相変わらず東京に集まり続けている。確かに、都内で働いている人からすれば、今さら他の都道府県に移るのは面倒だし、東京の便利さを捨てるのは難しい。でも、そろそろ大企業は本社機能を少しは分散してもいいんじゃないか?
実際に南海トラフ級の地震が来れば、交通や物流は麻痺し、東京中心の経済は大混乱に陥る。そう考えれば、企業がリスクを分散するのは合理的なはずだ。それでも、どこも本気で動かないのは、「丸の内」や「日本橋」などのブランド力を維持したいからだろう。オフィスの立地が企業のステータスになっている以上、地方に移せば優秀な人材の採用力が落ちるという考えがあるのはわかる。でも、それって本当に合理的な判断なのか?
結局のところ、企業も個人も「大地震が来るかもしれない」より「今が便利で稼げる」を優先している。でも、もし本当に災害が起きたら、「やっぱり分散しておけばよかった」と後悔することにならないか?
まあ、本社機能を分散した場合のリスクは、誰も取りたくないよね。だからこのまま、何も変わらずにいくんだろうな。