近年、毎年春になるたびに花粉症に蹂躙されていたので、さすがに去年の6月あたりから舌下免疫療法を始めました。花粉でどのような症状が出て、治療ではどのような変化があったのかをまとめ、自分と同じ重症者の参考になればと思います。
まず結論からいうと、スギ花粉の舌下免疫療法は私には効いたように思える。
初めての症状は確か2018年の春。旅行中に目覚めたら、とにかく喉が痛くなり、目がかゆくなってきた。「それは花粉症だよ」と友達に言われ、市販の薬をもらって飲んだら良くなったので、ほぼ確実に花粉症だと認識した。
その後の2年間は、毎年春に風邪に似た症状が出たが、鼻水や喉の痛みも一時的で、そこまで辛くはなかった。
一気に悪化したのは2021年の春。とにかく喉が痛くて、鼻水が止まらないし、目もずっとかゆい。夜は喉の痛みで眠れなくなるほどつらかった。
「花粉症の薬を飲めばいいじゃん」と思われるかもしれないが、だんだん効果が薄れてきたうえに、飲むと明らかに思考が鈍くなったように感じ、仕事のミスも増えた。調べてみると、それは「鈍脳」という副作用だった。
そして、たまたまネットで花粉症の舌下免疫療法を知り、2023年6月に治療を開始した。
治療の流れとしては、まず採血を行い、どのアレルギーを持っているか診断された。そもそもスギ花粉にアレルギー反応を示さないと対象外になるので、まずはアレルギー診断が必要だった。
確実にスギ花粉アレルギーであるという検査結果が出てから、実際の治療へと進んだ。処方されたのは「シダキュア」という薬。実際のところ、中身はスギ花粉そのものらしい。それを舌の下に1分間置いてから飲み込む。特に嫌な匂いはせず、むしろ少し甘みを感じる。
治療開始後、最初の1ヶ月は薬を飲むとすぐに花粉症と同じく喉が痛くなる症状が出た。人によってはこのアレルゲンで喘息を引き起こすこともあるそうだが、私にはその症状はなかった。
2ヶ月目になると、薬を飲んだ後の喉の痛みがかなり強くなり、喉が腫れるほどだった。
4ヶ月目からは、薬を飲んでも何も感じなくなってきた。
例年なら1月の頭からスギ花粉に敏感に反応し、鼻水、喉の痛み、目のかゆみがひどくなっていたが、今年は今のところたまに目がかゆくなる程度で、喉の痛みは感じなくなった。
例年通りなら、2月は喉の痛みで眠れないほど辛いはずだが、今年は特に問題になっていない。
もちろん、舌下免疫療法はすぐに効果が出るものではなく、継続が必要な治療だけど、少なくとも今のところ私はやってよかったと思う。もし花粉症に本気で悩んでいるなら、一度検討してみてもいいかもしれない。