図書館の司書さんはマジですごい。
生成AIもすごいが、あくまで軽い調べものの範囲。
司書さんの調査能力はまだまだそれを超えてると思う。
ちょっと前に図書館で下記のような質問をした。
まあまあマニアックな質問。生成AIに投げてもハルシネーション必至かな。
デンマークの家具デザイナーである、ポール・ケアホルムに関する書籍を探しています。
彼の生涯について書かれたもの、スペインの闘牛士に憧れるといった意外な一面について書かれた書籍はありますでしょうか。
1週間後に返ってきた回答がこれ。
ポール・ケアホルムについて1冊にまとまっている資料としては、現在パナソニック汐留美術館で行われている「ポール・ケアホルム展」(6月29日〜 9月16日)の図録が確認できるのみでした。なお、現在国立国会図書館が所蔵しています。詳細につきましては以下の国立国会図書館サーチのURLからご確認ください。
・『ポール・ケアホルム-時代を超えたミニマリズム』ポール・ケアホルム/[作] パナソニック汐留美術館/編
URL:ポール・ケアホルム : 時代を超えたミニマリズム | NDLサーチ | 国立国会図書館その他、「Poul Kjaerholm」のキーワードにて検索したところ、国立国会図書館サーチでは上記以外の資料として外国語図書が3件ほど確認できます。詳細は以下のURLからご確認ください。
URL:「Poul Kjaerholm」の検索結果 | NDLサーチ | 国立国会図書館以下、区にて所蔵している資料から調査した結果となります。
・『北欧デザインを知る ムーミンとモダニズム』
→P.122~125「ハンネ・ケアホルムの家」
ポール・ケアホルムとハンネ・ケアホルム夫妻の家(夫妻の共作)について、ハンネ夫人へ取材を行った内容が記述されています。
→P.227 巻末のデザイナーガイドに、ポール・ケアホルムについての簡単な紹介があります。・『名作椅子の由来図典-歴史の流れがひと目でわかる-新版』
→P.179-180 ポール・ケアホルムの略歴や作品について記述がございます。・『北欧デザイン手帖』
→P.10にプロフィール、P.86にラウンジチェア(PK22)の写真と解説がございます。・『名作椅子の解体新書 PART2』
→P.60~71 「ポール・ケアホルムのPK31を解体・修復する」
椅子の解体・修復の工程を写真で解説したページが大部分となりますが、ケアホルムの略歴も紹介されています。・『流れがわかる!デンマーク家具のデザイン史』※現在貸出中
→貸出中のため実際の資料の確認ができておりませんが、P.134から「究極のセンシティヴィティ
ポール・ケアホルム」の章があるようです。下記URLから目次が確認できます。
URL: 流れがわかる!デンマーク家具のデザイン史 : なぜ北欧のデンマークから数々の名作が生まれたのか | NDLサーチ | 国立国会図書館・『未来に通用する生き方 デンマーク×日本式』(ISBN: 978-4-295-40141-4) ※区内所蔵なし
→家具やデザインに関する資料ではありませんが、Googleブックスの試し読みからケアホルムのエピソードについて記述が確認できましたのでご紹介いたします。
URL: 未来に通用する生き方 - 島崎信, 中島健祐 - Google ブックス
最強すぎる。
関連本の量もすごいし、どのページに書いてあるかまで示してくれる。
しかも無料。さらにその本の貸出予約もできる。
唯一ざんねんなのは、この回答に対するお礼のレスができないこと。
住民税の意義を感じた瞬間でした。