最近のアニメを見ると、どこを見ても「異世界転生系」ばかりで、正直うんざりしている。タイトルを見ればすぐに分かる。「〇〇で異世界に転生した俺が△△で無双する話」みたいなテンプレートが蔓延しているのは、もはや誰も否定できないだろう。もちろん、そうした作品を楽しんでいる層がいるからこそ量産されているわけで、需要がある限り供給が続くのは商業作品の宿命だ。しかし、それにしても多すぎやしないだろうか。
異世界転生系の作品が氾濫している原因の一つは、多分制作コストやストーリーの面で「楽」だからだと感じる。異世界という舞台を設定すれば、現実世界での制約や厳密なルールを無視して自由に物語を作れる。「魔法があるから」「ステータス画面が出てくるから」といった形で、何でも都合良く話を進められる便利な設定は、創作のハードルを下げる。一方で、そうした設定の安直さが目立つ作品が多いのも事実だ。
また、異世界転生系の物語の多くが「現実逃避」の色を強く帯びている点も気になるところだ。主人公は現実世界で挫折を経験したり、社会の枠組みに馴染めなかったりするキャラクターが多い。しかし異世界に転生すると、突如としてチート能力を手に入れ、周囲から称賛される存在になる。これは読者や視聴者にとってのカタルシスを生む構造だが、逆に言えば「現実世界では満たされない何か」を埋め合わせるだけの作品にも思えてしまう。もちろん、フィクションは娯楽であり、それが心の癒しや現実のストレス発散になるのは良いことだ。しかし、同じようなストーリーラインが繰り返されることで、「またこれか」という既視感に陥り、結果的にアニメ全体への興味を失わせかねないのではないかと危惧している。
さらに、異世界転生系の作品が増えすぎたことによる副作用として、アニメ業界全体の「多様性」が失われつつある点も見逃せない。かつては幅広いジャンルや独自のテーマを持つ作品が次々と登場していた。しかし現在では、ヒットする異世界転生系作品に追随する形で、他のジャンルが影を潜めているように思える。これでは、アニメを通じて新たな価値観や視点に触れる機会が失われるのではないだろうか。
もちろん、異世界転生系の中にも面白い作品はあるし、何も全否定したいわけではない。ただ、ここまで量産されると、さすがに食傷気味になってしまう。アニメ業界が今後も発展していくためには、短期的な流行に頼るのではなく、もう少し長期的な視点で作品作りを進めてほしいと切に願う。異世界転生系以外にも、もっと多様な物語が生まれ、多くの人に愛されることを期待している。
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tosi
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異世界系はあまり興味を惹かれずスロットから入ったリゼロ位しか見てないですね。
そういえばふと思い出したけどDogDaysなんかも異世界系に入るんだろうか。
平和な世界でキャラも可愛くて好きでした。
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異世界転生だと独自設定の部分を転生前、現代日本の言葉で直接的に説明できるから世界観の説明も理解も楽になるのと、いわゆるナーロッパもなろうなどの文化を作った世代の人が誰でも知っていたドラゴンクエストなどのゲーム群からモンスター設定やスキル性レベル制、西洋風味の街並み他色々を借りてきてテンプレ化することで独自設定の量を減らし、残った独自の部分に注力や微調整が出来るという省略と選択的集中のための産物だと見てる
長ったらしくて具体的なタイトルも、何が起こるか見てから判断では読者にとってタイパが悪くしかも嫌いな物かもしれないから好みの作品を探す手間の省略を重視しつつミスマッチ防止のためのなろう内のお約束みたいなものかと
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異世界転生物の似たようなテンプレ世界で展開される似たようなストーリーラインについては一種の大喜利になっているというか、ゲーム用語?のRTAやTASさんを知っているだろうか
要は、転生先の異世界をどの様に攻略するかという攻略ルートが無数に見られるジャンルという訳で
つまり異世界転生ジャンル≒TASさんorRTA勢の異世界攻略チャート集、に近い何か、と言えると大まかには思っている
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異世界転生ジャンルはちゃんとファンタジーをやろうとしてる真面目な作品と上で書いた攻略チャート系統と見た方が良い作品とに分かれると個人的には分類してたりする
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それは確かに言える、なんだかんだで私は多すぎるって言ってるけど、ものによって結構楽しんでいる
確かに西洋の世界観に転生した作品が多いな、東洋に転生した作品ってあるっけ? あんまり思いつかないな
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東洋は少なそうですねー、自分もパッと思いつかないですよ
薬屋?が中国風味で成功してますが
東洋要素をふりかけ程度に入れてくる作品は色々ありそうです
天才なので思いつきました
「不思議遊戯」「犬夜叉」ですね。まあ厳密に言うと「転生」じゃないですが、コンセプトはかなり近いかと
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転移と転生
分類を軽く調べてみたらこの二つに大別されそうだとか
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若干本題から逸れてしまうけど、型月はやっぱすごい、ほぼ設定一本で食えている
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