板橋区の中古マンションの相場及び供給について分析してみた

データは新耐震、リフォームなし、SRC&RC、最寄り駅まで15分以内に限定している。
直近1年間は2023年Q3から2024年Q2までのことを指している。

板橋区における中古マンションの面積分布

直近1年間の面積分布を見てわかるように、板橋区は中古マンションの取引のボリュームが55~85平米なので、ファミリー向けの物件は求めやすい地域と言えよう

板橋区における築年数別中古マンション成約価格と件数

赤い線は築年数区分の平米単価(万円)の推移を示している。青い棒は築年数区分の成約件数を示している。
浅築のマンションは約30年で価値が元の68%になり、40年で元の55%になることがわかる。また、築35年以後もある程度取引されていることがわかる。

板橋区における築25年以内中古マンションの成約平均価格推移


成約のボリュームゾーンは築25年以内であるため、データをそれに限定し、成約平均価格をプロットした。
建築費用の上昇の影響で、板橋区のマンションも直近では上昇傾向にあるのがわかる

板橋区における駅距離・築年数別中古マンションの成約平均価格


上記のグラフは駅距離・築年数別の平均価格をヒートマップにしたものであって、欲しい物件の平米数を掛けると、必要な予算は大体把握できるだろう。

結論

不動産も「うまい棒」も値上がりが続くご時世だが、板橋区のマンション市場はまだ比較的お求めやすい価格帯を維持しているのではないだろうか。特に大山エリアは、商店街の賑わいがあり、池袋にも近い立地が魅力である。さらに、都営三田線を利用すれば大手町や田町まで乗り換えなしでアクセスでき、通勤や日常生活における利便性がしっかり担保されている。このような特徴を考えると、板橋区は価格・利便性のバランスが取れたエリアと言えよう

データの出典:不動産情報ライブラリー