イントロ
「投資はリスクが高い」「勝てるのは一部のプロだけ」、だから個別株よりも指数の投資信託で積み立てたほうがいいって論説はよく見かけるけど、個人的にどうだろうと思う
確かに、安く買って高く売るという考えは極めて単純で、個別株や投資信託のほうが取っつきやすいのは間違いない。ただ、オプション取引には、技術がなくても仕組みさえ分かれば、負けたほうが難しい手法が存在する
そもそもオプション取引はなんぞやって思う方は多いかなと思う、要は保険だ。専門の人は「いやいや」って思うかもしれないが、あくまでも一般人に対して分かりやすく説明するのは目的なので、今回は正確性を犠牲にする。
オプション(保険)の仕組み
金融市場には特定な銘柄の価格は一定以下より下がらないことを保証する保険が存在する。折角家を買ったのに、火災で燃えてしまったらどうしようと心配して火災保険を買う人がいるだろう?それと同様に、買った銘柄が暴落したらどうしようと心配して保険を購入する人もいるわけ。これから解説する手法は、その保険を売って収益を得ることを目指すものだ。また、保険の名前はプットという。
現在、100ドルで取引されている銘柄があるとしよう、90ドルまで下がったらひやひやする人もいれば、80ドルまで下がったら不安になる人もいる。今はそういう不安を持つ人に対して保険を売るわけだ。その90ドルや80ドルのことを権利行使価格という
じゃどちらの保険料が高いだろうか?直感的に考えると、90ドルよりも80ドルには到達しにくいので、90ドル未満になる保険よりも80未満になる保険のほうが保険料が高くつく。オプションでは保険料のことをプレミアムという。
また、売る手はいつまで保証してあげればいいだろうか?一定な金額で無限に保証してあげるわけないよね?保険のため、プットにはいつまで保証するか期限が定められている、それを満期日と期限という。
それで、明白になっているのは、プットを売る際に、満期日(期限)と権利行使価格を決めないといけない。じゃ、満期日までに権利行使価格未満になってしまったらどう保証すればいいの?売ったプットを買った人が持っている株を権利行使価格で買ってあげればいいわけだ。
もちろん、ゴミのような株であれば、誰も買いたくないだろう。なので、銘柄は自分が買いたい優良株に限定すればいい。
具体的な例で解説
1. 銘柄の選定
- 現在100ドルで取引されている優良な銘柄Aがあるとする
- あなたはこの銘柄を80ドルで購入しても良いと考えている
2. プットオプションの売却
- 行使価格80ドル、期限が3か月後のプットオプションを1契約(100株分)売却する
- このプットオプションのプレミアムが1株あたり2ドルだとする
4. プレミアムの受け取り
- オプションの売却によって、2ドル × 100株 = 200ドルのプレミアムを受け取る
4. シナリオの考察
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シナリオ1:株価が80ドル以上で推移
- 期限までに株価が80ドル以上の場合、オプションは行使されない
- あなたは何もせずに200ドルのプレミアムを利益として得ます。
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シナリオ2:株価が80ドル未満に下落
- 例えば、株価が70ドルに下がった場合、オプションの買い手は行使する
- あなたは80ドルで100株を買い取る義務が生じる。
- 実際の市場価格は70ドルなので、評価上は1株あたり10ドルの損失だが、受け取ったプレミアム2ドルを考慮すると、実質的な損失は8ドル × 100株 = 800ドルとなる。
5. 結果のまとめ
- 最悪のケースでも、あなたは80ドルで購入したかった銘柄を割安で手に入れることができる上、プレミアム収入も得ている。
おわりに
いかがでしょうか?今回は一番シンプルで堅実に稼ぐ方法について紹介した。もちろん利益を最大化や、リスクを軽減する方法はほかにもいろいろある。それについては気が向いたらまた解説したいと思います。
もし何かわかりにくい部分があったら、気軽にコメントで質問してください。