信用取引においてレバレッジは何倍がいいの?

私は基本的現物のみのほうが一番健康的だと考えるけど、収益のチャンスを増やしたくて、信用取引に手を出したいのもわかる

SNSでは、他人の爆益を見たときによく「レバレッジは何倍でやってますか」という質問を見かける。しかし、この質問は実はあまり意味を成さない。なぜなら、リスク許容度は人それぞれ異なるからだ。また、扱う銘柄や商品の性質によってもリスクは大きく変わりる

具体的な例で考えてみよう。資本金が100万円の場合、1日で20万円の損失が出ると悲しくて耐えられないとする。ここで、1日の変動幅が最大5%の銘柄Aと、最大10%の銘柄Bを例に挙げる。

レバレッジ 銘柄Aにおける最大含み損 銘柄Bにおける最大含み損
1倍 5万円 10万円
2倍 10万円 20万円
3倍 15万円 30万円
4倍 20万円 40万円

注意:ここでは単純化のために、最大変動幅を設定しただけであって、実際の相場ではより高い変動幅になる可能性がある

この表から分かるように、同じレバレッジ2倍であっても、銘柄Aなら心理的に受け入れられる範囲だが、銘柄Bではメンタルが崩壊する可能性がある。

レバレッジを上げることは基本的に攻撃力を上げて防御力を下げる「諸刃の剣」であって、使う時は要注意だ。また、同じ銘柄であっても、変動幅(ボラティリティ)は時期によって変わるので、同じ銘柄だからってずっと慣れてるレバレッジを使ったらいつか大怪我するリスクがある。

他人にレバレッジ聞いて意味あるときは、そのひとの価値観とかリスクの取り方の性質を理解してるときなのかもね。
それなら、間接的にその銘柄に対してどのくらい信用がおけるかを推し量ることができるともいえる、かも。